FX

0からはじめるFX講座②~FXに関する基本知識をわかりやすく解説!~

Pocket

どうもおーむらです、今回はFX講座第2回目です。

 

前回の記事
0からはじめるFX講座①~FXとは?わかりやすくFXの全体像を解説!~
では、FXとは何か?FXについての全体像について解説しましたが、
今回はFX講座の第2回目として、FXをする上で必要となってくる基本知識を解説していきます。

 

具体的には、FXで出てくる単語についての解説がメインとなりますが、
どれも重要な単語ばかりなのでしっかりと解説していきます!

レバレッジ

まずFXをやる上で魅力的な仕組みとして、レバレッジというものがあります。
レバレッジとは、簡単に言うと
取引業者に預けた資金の何倍もの金額の外貨を売買できる仕組みのことです。

 

外貨預金などの場合は手持ちの金額以上の外貨を買うことはできませんが、
FXでは取引業者に手持ちの資金を証拠金として預け入れることで、その何倍もの金額の外貨を売買できます。

 

どういうことか具体的に説明していきます。
例えば、資金が手元に10万円あるとして、現在1ドル=100円だとします。
レバレッジをかけない場合と、仮にレバレッジを25倍かけた場合で比較してみましょう。

 

<レバレッジをかけない場合>
10万円÷100円/ドル=1000ドル購入可能

<レバレッジを25倍かけた場合>
10万円×25倍÷100円/ドル=25000ドル購入可能

※1ドルがいくらかの話をしているので、本来はドル/円をレートとして表しますが、今回は計算式における単位としてわざと円/ドルと表しています(単位同士のかけ算わり算をしても正しくなるように)。

※ドル/円と円/ドルの違いは、同じ通貨の組み合わせだがドルと円のどちらを基準にして価格を提示するかの違いです。1ドルが円でいくらかを表すのをドルがベース・カレンシーであると言い、逆に円がタームズ・カレンシーであると言います。

 

こんな風に、仮にレバレッジを25倍かけた場合は単純に25倍の金額が購入可能なんですね。

 

でも10万円の預入で250万円分の取引ができるなんて話がおいしすぎるんじゃないの?とあなたは思ったかもしれませんが、このレバレッジの仕組みは大体の取引業者が取り入れている仕組みになっているので、FXをやる人からすればごく普通の仕組みなんです。

 

さらにどのくらいのレバレッジをかけるかも自分で選択できる業者が多く、かけられるレバレッジは取引業者によって異なります。
例えば、国内のYJFX!だと下のような感じでかけたいレバレッジを選択できます↓。

(レバレッジコースの選択)

XMのような海外の業者だとわりと高いレバレッジ(ハイレバレッジ)をかけられる業者が多いです↓。

(海外の業者はハイレバがかけられる)

このように、少ない資金でも自由にレバレッジをかけながら取引することができるのがFXの魅力の一つと言えるでしょう。

 

では、レバレッジをかけることによって利益損益額はどのように変わるのでしょうか。
先程の例で見てみましょう。
仮に1ドル=110円になったとすると

 

<レバレッジをかけない場合:1000ドル保有>
(110円/ドル-100円/ドル)×1000ドル=1万円の利益

<レバレッジを25倍かけた場合:25000ドル保有>
(110円/ドル-100円/ドル)×25000ドル=25万円の利益

 

となります。レバレッジを25倍かけることで単純に利益も25倍になるんですね。
ただし、逆も然りで、逆方向に相場が動いた場合は損失も25倍になるので注意です。

 

以上レバレッジについてまとめると次のようになります。

 

・レバレッジをかけることで少額の資金で大きな金額の取引ができる

・レバレッジをかけると利益も大きくなるが、損失も大きくなるので注意

・レバレッジは自由に選択できる業者が多い(海外はハイレバまで幅広い)

 

ちなみに、国内のレバレッジは金融庁が2018年までに最大レバレッジ10倍へ規制する動きが出ていますので、海外の口座も作っておくことをオススメします。

ロット数

FXをやるにあたってよく聞く語句としてロット数というものがあります。
簡単に言うと1回のトレードでどのくらいの外貨を取引するのかという数量を表すもので、
1回の注文で何ロット入れるかを常に考えていきます。

 

資金管理をする上で絶対に理解しておかなければならない用語ですが、
ロット数について説明する前に、1通貨という語句の意味について説明します。

1通貨

1通貨とは、為替の単位です。
具体的に言うと、1通貨とは、

 

日本円なら1円
米ドルなら1ドル
ユーロなら1ユーロ
ポンドなら1ポンド
・・・

 

を表します。つまり、各通貨における最小取引単位が1通貨ということです。
さらに、1通貨は別の通貨を使っても表せます。
例えば、1ドル=100円とすると、

 

米ドル1通貨=100円

 

というようになり、米ドルの最小単位を円で表すことができました。
これで何が嬉しいかと言うと、FXをする上では様々な通貨単位が出てきてややこしいので(円、ドル、ユーロ、ポンドなどなど・・・)、
一つの共通の単位として1通貨という単位を定めておくと取引がしやすくなるということです。

その延長の考えにあるのがロット数という概念なのです。

ロット数

ではロット数とは何か。
国内の取引業者では、一般的に

 

1万通貨=1ロット、1枚

 

と呼ぶことが多いです。
ただし、この最小取引単位は業者によって異なります。
10万通貨=1ロットの業者もあります。

 

以下では1ロット=1万通貨として説明していきます。
例えば1000通貨=0.1ロットということになりますね。

 

では具体的に1ロットの注文とはどのような注文なのかを考えていきましょう。
例えば、1ドル=100円の時にドル/円を1ロット(1万通貨)取引したいとしましょう。

 

ドル/円を取引するので主軸はドルですから、1ロット=ドル1万通貨を踏まえると日本円では、
1万ドル×100円/ドル=100万円
に相当します。

 

つまり1ドル=100円ならドル/円を1ロット分取引したいと思ったら本来は100万円必要となりますが、ここでFXの最大の魅力、レバレッジの出番です。

 

仮にレバレッジが25倍だとすると、取引するのに最低必要な資金は
100万円÷25=4万円
あれば十分なのです。

(1ロット分の取引)

では、利益はどうなるのか。
例として4万円入金してレバレッジ25倍、1ドル=100円の時に1ロット(1万通貨)分買ったとしましょう。仮に1ドル=101円になったとすると、利益は

 

(101円/ドル-100円/ドル)×1万ドル通貨=1万円

 

となりますね。
つまり、利益損益は動いた値幅×ロット数で算出されるということです。

 

以上、ロット数についてまとめると次のようになります。

 

・1ロット=1万通貨や1ロット=10万通貨というように取引の最小単位は業者によって異なる

・利益損益は動いた値幅×ロット数で算出される

・どれだけのロット数を注文するかは注文する時に自分で決める

・ロット数を考えながら取引することがリスク管理・資金管理につながる

Pips

ガンガンいきます。Pipsという単語もFXでは外せない単語です。
Pipsとは、FXのトレードにおけるレートの最小単位のことです。

 

例えば、
ユーロ/円が130.53とは1ユーロ=130.53円という意味
ユーロ/ドルが1.3253とは1ユーロ=1.3253ドルという意味
ですが、ここで1ユーロを考えるのに円やドル表記されてて統一感がないと思いませんか?

 

しかも、為替レートは変動しますので、毎回円やドルの変動幅をそれぞれ別々にいちいち考えるのは統一感がなく面倒です。

 

そこで、FXではPipsという単位を用いて価格の幅を統一して考えます。
1Pipsとは1銭(0.01円)に相当し、考え方としては以下のように考えます。

 

レートの数字の左から5番目を1Pipsとして考え、6番目は0.1Pips、4番目は10Pips、3番目は100Pips・・・とする

 

例えば、
ユーロ円が130.531から131.531へ上昇すると100Pipsの上昇
ユーロドルが1.32536から1.32745へ上昇すると20.9Pipsの上昇
というようになります↓。

(Pipsの例)

このように、FXのレート変動幅はPipsで考えることがほとんどで、
利益損益計算も基本的に何Pips動いたか?で考えていくことになります。

 

実際に例を出して考えてみましょう。
ドル/円が110.515の時に1ロット(1万通貨)分買いで入って、ドル/円が110.715になった時に全部売ったとします。

 

このとき、利益損益は
(110.715-110.515)円/ドル×1万ドル通貨=2000円の利益
となり、これは20Pips上昇して2000円の利益を得たことを表します
つまり、1Pipsだと100円変動することになりますね。

 

何Pips動くといくら動くかは、入れるロット数で変わることがお分かり頂けたかと思います。
1万通貨だと1Pips動くと100円動きますし、
1000通貨だと1Pips動くと10円動きます。

 

取引をする際には、何Pips動きそうか?を常に意識することが重要なのです。
Pipsについてまとめると次のようになります。

 

・PipsとはFXのトレードにおけるレートの最小単位のこと

・100Pipsが1円に相当する

・1万通貨だと1Pips動くと100円動く

・取引をする際には何Pips動くか?を意識し、利益損益は動いたPipsと入れるロット数の掛け合わせによって決まることを意識しておく

スプレッド

FXではスプレッドという実質的に手数料に相当するものがあることもしっかりと覚えておかなければなりません。

 

FXの業者では、売買手数料自体は無料の業者が多いです。毎回の注文1回に付き100円といったような売買手数料はかからない場合が多いんですね。

 

しかし、ほとんどの取引業者ではスプレッドという手数料がかかります。
スプレッドとは、買値(投資家が外貨を売る値段)と売値(投資家が外貨を買う値段)との差額のことで、スプレッドは業者が自由に設定できます。

 

下の2つのチャート画面を見て下さい。
左側はBid(買値)表示で、投資家が外貨を売る値段をレートに表示しており、
右側はAsk(売値)表示で、投資家が外貨を買う値段をレートに表示しています↓。

(Bid表示とAsk表示)

左側の場合、売りのレートは113.084となっていますが、買いのレートが113.087と0.3銭分高く表示されています。

 

左側はBid表示なのでチャート上にはレートが113.084となっていますが、この差額の0.3銭がスプレッドとなり、これが実質的な手数料となります。
右側も同様に考えることができますね。

 

このスプレッドについてですが、国内業者はわりとスプレッドは小さく、
海外業者はスプレッドは大きめです。

 

また、マイナーな通貨ペアほどスプレッドは広くなる傾向があり、
時と場合によってもスプレッドは変化します。
例えば、深夜3時以降から急に広がったり、指標発表の時にかなり広いスプレッドになったりします。

 

スプレッドが広い時はトレードすると損なので、そのような時を避けるのも重要です。
スプレッドについてまとめると次のようになります。

 

・スプレッドとは買値と売値の差額のことで実質的な手数料にあたる

・国内業者は割とスプレッドは狭く、海外業者はスプレッドは広め

・時と場合によってもスプレッドは変化するので急な広がりに注意

追証とロスカット

FXにはリスクが伴うということは前回の講義①の記事で説明しましたが、
最悪の事態を避けるために、ほぼ全ての取引業者には損失を避けるための仕組みとして
追証(マージンコール)ロスカット(強制決済)の制度があります。

追証(おいしょう)

追証とは、有効証拠金(保有している外貨を決済し日本円に戻した際に想定される額)が一定レベルを下回ると取引業者から追加の資金入金を求められる仕組みのことです。

 

追証が発生したら、投資家は決められた期日までに取引に必要な最低証拠金金額を口座に預け入れなければなりません。
預け入れなければ、しばらくするとロスカットされます。

ロスカット

ロスカットとは、有効証拠金が必要証拠金の一定レベルを割り込んだら取引業者が強制的に反対売買をして決済する仕組みのことです。
追証の期日が過ぎても行われます。

 

国内業者では、有効証拠金を
50~60%下回ると追証発生
20~30%下回るとロスカット
という業者が多いのですが、業者によって全然違うのでどの程度のレベルで追証・ロスカットが行われるのかは事前チェック必須です。

 

例えば、
10万円の証拠金で、1ドル=110円の時に1ロット(1万通貨)購入したとします。

 

・1ドル=105円になると追証!?
利益損益=(105円/ドル-110円/ドル)×1万ドル通貨=-5万円
有効証拠金=10万円-5万円=5万円
なので、元の10万円に対し50%しか残っていないので、追証が発生しそうです。

・1ドル=102円になるとロスカット!?
利益損益=(102円/ドル-110円/ドル)×1万ドル通貨=-8万円
有効証拠金=10万円-8万円=2万円
なので、元の10万円に対し20%しか残っていないので、ロスカットされそうです。

 

追証・ロスカットされかけるとかなり焦ってきてメンタル的にも良くない(体験談)ので、
損切ラインは事前にきちんと決めておきましょうね^^;

ゼロカット

国内業者では追証があるのが基本です。
急なレート変動で口座残高が一瞬でマイナスになり、その分追証が発生し近日中に振り込めと言われることが実際に起こり得ます(スイスフランショック時など実際に多くあった)。

 

しかし、海外業者では追証はあまりなく、しかもゼロカットというシステムがあります。
ゼロカットシステムとは、口座残高がマイナスになったとしても0になった時点でロスカットされ、追証が発生せず口座残高が0になるだけというシステムです。

 

実はこのシステムによってかなりリスクが抑えられ、単純に入金した金額以上のお金は失わないということです。

 

XMのような有名海外業者でも取り入れられているシステムになりますので、
海外業者を使う予定がある方はこのようなシステムがあるということも頭に入れておくとよいでしょう。

 

以上まとめとなります。

・追証とは、有効証拠金が一定レベルを下回ると取引業者から追加の資金入金を求められる仕組みのこと

・ロスカットとは、有効証拠金が必要証拠金の一定レベルを割り込んだら取引業者が強制的に反対売買をして決済する仕組みのこと

・ゼロカットとは、有効証拠金が0になった時点で取引業者がロスカットしてくれる仕組みのこと

その他重要なFX用語

結構重要な用語の意味を詳しく説明してきましたが、ここからはその他知っておくべきFX用語をザっと紹介していきます。

ロング

買いの状態のこと。

ショート

売りの状態のこと。

ポジション

投資家がどれだけ買いまたは売りの状態を持っているのかという保有状況のこと。
買っている状態をロングポジションをもっている、
売っている状態をショートポジションをもっている
という。

利食い、利確

保有しているポジションを決済して利益を確定させること。

損切り

相場が思惑と反対方向に動いてしまい、損失を最小に抑えるために保有しているポジションと反対の売買を行い、決済すること

評価益、含み益

保有しているポジションを為替レートで計算した時に、利益が出ている状態のこと。

約定(やくじょう)

売買の注文が成立すること(注文しただけでも約定)。

ボラリティ(ボラ)

為替相場の変動率のこと。

順張り

相場が上昇している時に買い、下落している時に売るという相場の流れに乗ったトレード方法のこと。

逆張り

相場の流れに逆らったトレード方法のこと。

通貨ペア

売りと買いの通貨の組み合わせのこと。
例えば、ドル/円、ユーロ/円など。

ドルストレート

ドルを介した通貨ペアのこと。
例えば、ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドルなど。

クロス円

ドルを介さない他国通貨と円の通貨ペアのこと。
例えば、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円など。

 

また何かあれば順次追加していきますが一旦はこの辺までにしておきます。

FXの基本知識まとめ

今回の講座内容をまとめると以下のような感じになります。

 

・レバレッジとは、取引業者に預けた資金の何倍もの金額の外貨を売買できる仕組みのこと

・レバレッジをかけることで少額の資金で大きな金額の取引ができる

・レバレッジをかけると利益も大きくなるが、損失も大きくなるので注意

・レバレッジは自由に選択できる業者が多い(海外はハイレバまで幅広い)

1ロット=1万通貨や1ロット=10万通貨というように取引の最小単位は業者によって異なる

・利益損益は動いた値幅×ロット数で算出される

・どれだけのロット数を注文するかは注文する時に自分で決める

・ロット数を考えながら取引することがリスク管理・資金管理につながる

・PipsとはFXのトレードにおけるレートの最小単位のこと

・100Pipsが1円に相当する

・1万通貨だと1Pips動くと100円動く

・取引をする際には何Pips動くか?を意識し、利益損益は動いたPipsと入れるロット数の掛け合わせによって決まることを意識しておく

・スプレッドとは買値と売値の差額のことで実質的な手数料にあたる

・国内業者は割とスプレッドは狭く、海外業者はスプレッドは広め

・時と場合によってもスプレッドは変化するので急な広がりに注意

・追証とは、有効証拠金が一定レベルを下回ると取引業者から追加の資金入金を求められる仕組みのこと

・ロスカットとは、有効証拠金が必要証拠金の一定レベルを割り込んだら取引業者が強制的に反対売買をして決済する仕組みのこと

・ゼロカットとは、有効証拠金が0になった時点で取引業者がロスカットしてくれる仕組みのこと

・その他重要語句の意味を覚えましょう

 

今回もかなり内容がてんこ盛りでしたが、一つ一つきちんと理解して次のステップへと進んでいきましょう。

 

この記事に関する質問やおーむらへのお問い合わせはコチラで受け付けていますので、
是非お気軽にお問合せ下さいね

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回は、FXの口座開設について詳しく説明しているので、合わせてお読み頂ければと思います↓。

0からはじめるFX講座③~FXの取引口座を開設して早速取引を始めよう~

おーむら